総合電機であることに、まだ意義を見いだせるのではないか

 

株主総会の時期ですね。

ソニーも20日に株主総会がありました。

投資ファンドからエンタメ事業を分社化しろと言われているとは知りませんでした。

ソニーは20日午前、東京都内のホテルで株主総会を開いた。平井一夫社長は冒頭の概況説明で、大株主である投資ファンドの米サード・ポイント社が映画、音楽などのエンターテインメント事業の独立を求めている会社分割案については検討を先送りする方針を示した。株主質問では、役員制度などについての質問に回答した。

 平井氏は「エンターテインメント事業は今後もソニーの成長戦略を実現していく上で大変重要な事業」とし、金融事業も含めてエレクトロニクス事業との一体運営を強調。その一方で、サード社の提案については真摯に対応する旨を示し、「今後の取締役会で適切に判断していく」と中長期的に議論していく方針を約束した。

 

産經新聞

日本の大手電機メーカーがこぞって業績不振に陥っています。これらの企業は多くの事業を抱えています。

各事業の殆どは中小企業以下ですが、中核事業が牽引してそのブランド下で、”独立して”事業を展開してきました。

しかし、多くの事業が独立採算の名のもと、リソースの再配分は結果的に事業部単位でまわします。いやむしろ、不採算事業を助けるために儲けをそちらの再建にまわしてしまう。

本当の意味での戦略的投資はあってないようなもので、世界で勝つための資本の集中投下は殆ど望めません。

日本の電機メーカーの弱点は、確かに戦略不在もありますが、独立採算に乗っ取った事業制の限界にもある気がします。

 

そろそろ各事業の独立採算ではなく、本気で全体最適を考えた事業戦略へ展開すべきではないでしょうか。

エンドユーザにリーチする事業、そのユーザを回遊させる事業、ユーザをサポートする事業、回遊させることで得られる行動履歴を分析する事業、それらのシステムを支える事業・・・

言葉で書くとありきたりですが、Webの世界での事業のあり方を念頭に置きながら人と金が流れる姿をイメージして事業の運営を考えれば、例えばモノ作りはユーザにリーチして他の事業で回収するための手段だと割り切ることもできます。

そうすれば、むしろ分社化というのは逆にあり得なくて、必須の事業となる場合もある。

総合電機であることの意義を、改めて見いだすことはまだできるはずと、夜な夜な妄想するのです・・・。

 

◆関連記事:

[2013年6月10日 空気に支配されているから決められない? ~「空気」の構造 日本人はなぜ決められないのか 池田信夫]

[2013年5月29日 すごく良くまとまってて読みやすい。「ベンチャーファイナンス実践講義」水永 政志]

[2013年5月22日 どうしたらいいのだろう大企業。 「特集 パナソニックとシャープを辞めた人たち」 日経ビジネス 2013年5月20日号